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パソコンのすすめ 1

 
パソコンパーツの説明
もしかしたらイリュージョンのゲームをプレイするパソコンを探している人がいるかもしれないので、パーツごとに解説。
ただし、筆者はコンピュータの先生ではないので参考程度にどうぞ。

■ CPU
一般的にパソコンの頭脳などと呼ばれるパーツです。
結論から言うとイリュージョンのゲームをする上で最重要。
CPU周波数ができれば2.8GHz。3.0GHzぐらいは欲しいです。
2000年前後、ペンティアム3からペンティアム4へと移り変わった頃、 CPUは力こそパワーの時代でした。CPU周波数が高ければ高いほど高性能で、消費電力が多く、爆熱でした。
しかし、webページの閲覧やメールのやりとり、ワープロなどの軽い使い方中心の人が増えてきたことで方針転換が起こります。
ハイパースレッディング・テクノロジーはそれまでCPUにひとつしかなかったコアを疑似的に分けることで複数の処理を行えるようになりました。 (インテル以外では疑似コアと呼ばれる機能です)
さらに物理的にコア数が増えました。デュアルコア・Core 2 Duoはコア数が2つで、クァッドコア・Core 2 QUadはコア数が4つです。
CPUひとつあたりの周波数は押さえて複数コアで処理を分担することで、消費電力を抑え、発熱もおだやかになるというわけです。
イリュージョンのゲームはコアごとに処理を割り振ったりしません。コアが2つだろうと4つだろうと使うコアはひとつです。
よってCPU周波数の高さが重要になってくるのです。

■ メモリ
CPUが頭脳ならメモリは作業台。いくら頭の回転が速くても作業する場所がせまいのでは捗りません。
Windows10を使うなら最低8GB、できれば16GB、欲を言えば32GB欲しいです。
メモリはパソコン1台に対し、複数挿すことができますが、その枚数はベースとなるマザーボードによります。
同一のメモリを2枚挿すことで性能が上がる機能(デュアルチャネル。3枚だとトリプル、4枚だとクァッド)があります。
メモリは後付けで増設しやすいパーツではあるのですが、パソコン購入時にメモリを何枚挿入済かは書いてない場合があるので注意が必要です。
製品表示上は8GBでも、8GBのメモリが1枚なのか、4GBが2枚なのか、2GBが4枚なのかで購入後の拡張性が異なります。 (メーカー製のパソコンの場合メモリの増設が認められない場合もあります)

■ グラフィックボード(ビデオカード)
画像や動画・映像処理を行うパーツです。
イリュージョンのゲームは3D描画するので重要。
VRAMが4GB以上は欲しいんじゃないかなぁと思います。
ただし、グラフィックボードはパソコンに必須ではないので、ぜいたく品であり、高性能のものを求めると値段はめちゃ高くなります。
オンボードなどと書いてあるものはグラフィックボード単体はなくマザーボードなどの機能になります。
この場合メモリは共用となるので、メモリ8GB、オンボード(2GB)と表示されていたら、実質メモリ6GB、VRAM2GBとなります。
イリュージョンのゲームをプレイするのは厳しいのでオンボードは避けるべきです。

■ 記憶媒体
データの保存場所。以前はほぼハードディスクドライブ(HDD)でしたが、最近はOSを入れるCドライブをSSDにしてDドライブをHDDにするのが安定しています。
HDDは記憶媒体として一般的です。
SSDはHDDと比べて読み込みが早いですが値段が高いです。
また、初期の頃は(今でも?)書き込み・読み込みに回数制限がありました。
よって、SSDとHDDを併用すると、SSDのメリットを受けつつ値段を抑えられるのです。

 
ノートパソコンパーツの説明
上の説明はだいたいデスクトップ用のことで、ノート型だといくらか異なります。

■ バッテリー
ノートパソコンではAC電源だけではなく、バッテリーの電力だけでも駆動するようになっています。
この時の最長駆動時間は電源はつけたけど何もしてない状態にひとしく、3Dゲームとかすると一気に容量が減るので注意が必要です。
3Dゲームは電力を大きく消費するのでバッテリーの容量はそこまで気にしなくても良い部分です。
(どんな容量だろうとそこまで駆動時間は変わりません)
ノートパソコン用のパーツはバッテリーを持たせる為に省電力タイプのものがあるので気を付けないといけません。

■ CPU
ノートパソコン用のCPUには省電力タイプのものがあります。
CPUの型番の後にM・Y・Nがついているのが省電力タイプなので、ゲーム用に使うには止めておいた方が良いです。

■ メモリ
デスクトップ用とノート用のメモリは見た目は全然違いますが、性能は確か変わりません。
異なるのは受け手の方でマザーボードです。
デスクトップ型なら4枚かそれ以上、ノート型なら2枚程度まで挿せることが多いです。

■ グラフィックボード(ビデオカード)
ノートパソコンはバッテリーを長持ちさせる(普段の用途だとグラフィックボードが必要ない)為、グラフィックボードがなく、オンボードのものが多いです。
ノート用のグラフィックボードはデスクトップ用に比べると性能が一歩劣り、型番の末尾にMAX-Q Designとついているものは省電力タイプになります。
それなりの性能のグラフィックボードが載ったノートパソコンはゲーミングノートパソコンと呼ばれているので、そこから選ぶのが良いかもしれません。
グラフィックボードは後からノートパソコンに追加することはできませんが、条件次第では外付けできるものがあります。

■ 記憶媒体
これはデスクトップと変わりません。可能ならSSDとHDDの併用がおすすめです。
あまり持ち運びしないなら、SSDのみで外付けのHDDですますという手もあります。

■ キーボード
ノートパソコンには当然キーボードがついていますが、キーの配列やタッチ感などはメーカーや製品により異なります。
例えば筆者の使っているHP(ヒューレットパッカード)のOMENでは、→キーの上下は他のキーの半分のサイズになっています。
キーの感触などは体験しないと分からないので、可能なら一度家電量販店などで実際に触ってみるのが良いと思います。
確認するのはキーを押した時の感触、電源ボタンが間違って押すような場所にないか、キーの配列、キーのサイズとキー同士の間隔などです。
海外メーカーの場合、キーにアルファベットの刻印しかなく日本語表示がないこともあるので、かな入力の人は気を付ける必要があります。

■ ディスプレイ
これも最初からついているのですが、ゲーム用なら画面の小さいものを買うことはないと思います。
だいたいが15.6型、あまり持ち運ばないなら17型とかも良いです。
解像度はFHD程度で良いと思います。4K画質のものは画面が広すぎて逆に文字が見えづらかったりもします。
可能ならこれも店頭で直接確認したいところです。